STSIコースの特徴

STSIコースは、インドにおける輸送システムと社会インフラ構築及び環境に関する種々の課題について自らの専門性を活かしつつ、課題解決のために協力しあうチーム型国際協働研究力を有する人材の育成を目指しています。北海道大学とインドの最高峰に位置するインド工科大学3校が協働で実施しています。

インドの最高峰に位置する3大学(IIT-Hyderabad, IIT-Bombay, IIT-Madras)と北海道大学が共同し、インドにおける輸送システムと社会インフラ構築に関わる種々の課題について、日印の人材がチームを作りこれに取り組む際、その成果を最大化できるような能力(本プログラムでは、これを「チームワーク型国際協働研究力」と呼ぶ)を有する人材の育成を目指します。特に、輸送システムや社会インフラ構築の正の側面だけでなく、その環境や周辺住民への影響など負の側面も包含した持続可能な開発を、日印が協力して実現できるような人材の育成を目標としています。
参加者は、基礎科目、言語・文化基礎を受講し、IIT3大学のいずれかで短期~長期の特定課題研究を行い、インド人学生との共同研究を通してチームワーク型国際協働研究力を身につけます。

こんな学生におすすめのコースです。

  • 交通インフラに興味のある方。(鉄愛好家歓迎!)
  • 文化的・宗教的に多様性あふれるインドを体験したい方。
  • 海外の研究室で自分の研究力を試してみたい。

(文系・理系問いません!)

体験記

工学院 北方圏環境政策工学専攻 修士2年生 林川敬行(2022年度参加)

社会インフラについて勉強できること、インドという今後成長著しい国に留学できること、を理由にSTSIコースを選びました。研究では日本とインドの道路の設計基準とコストについて調べたことです。インドは世界でTop3の道路延長を持ち、日本より経済的に道路の建設がなされていました。この点に着目し、現地の道路を歩いたり研究室で資料を共有していただいたりして研究を進めてゆきました。
もう一つ学びになったのは、インドの文化と言葉です。本当に毎日カレーを食べます。(笑)また神様への信仰心が篤く、イベントも多いです。私が訪れた9月はGanesh 祭りの最中で、Ganesh様に祈りを捧げ、踊り回りました。他にもたくさんお祝い事があるので、この熱量をぜひ感じてほしいです。
この4月(23年の4月)からは、建設コンサルティング会社に就職します。この会社は海外の土木インフラの設計やマネジメントにも力を入れています。将来、私も海外で設計をしたいので、今回培ったコミュニケ―ション能力や文化・生活への適応力は活きると思います。

教員紹介

工学研究院

田部 豊 教授

STSIコースでは、単独で渡印し受入先のインド工科大学の研究室でプロジェクトを実施するため、研究力・チーム力・コミュニケーション能力が身につきます。渡航する前にはインドの社会や文化を学ぶ授業を履修しますし、渡航先の研究室ではお世話をしてくれる学生がバディとしてサポートしてくれます。世界で活躍するエリートを大勢輩出しているインド工科大学での経験は、今後のキャリアや研究活動に役立つでしょう。

工学研究院

藤田 修 教授

工学研究院

岡崎 太一郎 教授

工学研究院

石川 達也 教授

工学研究院

高橋 航圭 准教授

公共政策学連携研究部

松本 高志 教授

情報科学研究院

大鐘 武雄 教授

地球環境科学研究院

小西 克明 教授

電子科学研究所

玉置 信之 教授

電子科学研究所

ビジュ・ヴァスデヴァン・ピライ 教授